
500年前の日本と世界って何があった?【3分で読める】
500年前の日本と世界って、いったい何をしていたのだろう?
今でこそニュースで簡単に日本、海外の最新の情報を知ることができます。しかし、日本史、世界史、と別々に学んでいると、同時期に何が行われていたのか分からないまま話が進んでしまうことも珍しくありません。そこで今回は約500年前--16世紀の日本と世界に絞って、当時何が行われていたのか見ていきたいと思います。
500年前の世界
1516年:トマス=モア、「ユートピア」を刊行
1519年~:マゼランの世界周航
1521年:アステカ帝国滅亡
1534年:イギリス国教会の成立、イグナチオ・デ・ロヨラによるイエズス会結成
1558年:エリザベス一世がイングランド女王に即位
このあたりでしょうか。
世は大航海時代。スペインがアメリカ大陸に到達してアステカ帝国やインカ帝国を滅ぼすなど、植民地支配が活発化した時代でもありました。
植民地から取れた物資(特に銀)は世界で流通し、ヨーロッパ経済を根底から変える「価格革命」を引き起こしました。銀の価格が下がったことで物価は急上昇し、封建社会の崩壊を早めたとされています。
また、当時は宗教改革や絶対王政の時代でもありました。1517年にはルターが「九十五ヶ条の論題」を発表。プロテスタントが誕生し、宗教戦争が各地で勃発しました。イギリスでは国教会が誕生し、国王が協会のトップを兼任することで国王権力が高まりました。
500年前の日本
一方の日本。
1543年:鉄砲伝来
1549年:キリスト教伝来
1560年:桶狭間の戦い
1582年:本能寺の変
1600年:関ヶ原の戦い
まさに戦国時代ですね。1467年の応仁の乱以降、地方では守護代が台頭し下剋上が頻発する群雄割拠の時代へと進んでいきます。
世界が大航海時代の中、日本にも来航する機会は増え、鉄砲の伝来やキリスト教の伝来にそれがよく表れています。1526年には大内氏によって石見銀山が本格的に開発され、世界有数の銀産出国として日本産の銀が世界に輸出され、価格革命の一端を担っていきます。
その後は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と天下統一が徐々になされ、1603年に江戸幕府が開くこととなります。
おわりに
いかがだったでしょうか?
日本史も世界史も、同年代ならどこかしらでつながっているものです。
ぜひ、授業で歴史を学ぶ際にも、「その時期日本では何が起こっていただろう?」「世界では何が起こっていただろう?」と考えてみてください。きっと何か面白い発見があるはずです。
ありがとうございました。

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