
ハイストクイズ#5 ザビエル編
ハイストクイズ#5
「ザビエル」
日本にキリスト教を伝えた人物として有名なザビエル。実は、キリスト教以外にもザビエルが初めて日本に持ち込んだとされるものがあります。それはいったい何でしょうか?
A:ビール
B:ピアノ
C:メガネ
下で解答・解説を表示します。
解答・解説
正解は、Cの「メガネ」でした!
古代より水やレンズを使用して文字を拡大することは行われていましたが、いわゆる両目の前にレンズを置いて使う構造のメガネは13世紀末のイタリアで発明されたといわれています。
これは1306年に修道士ラ・ジョルダーノ・ダ・リヴァルトがフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェーラ教会でメガネについて「この20年以内の発明である」と述べたことが根拠となっています。ただ、発明者に関しては未だ明らかになっていません。
日本にメガネが伝わったのは1551年、周防国(現在の山口県)の国主である大内義隆にフランシスコ・ザビエルが献上したのが最初だといわれています。また、その数年後、同じく宣教師であるフランシスコ・ガブラルが織田信長に謁見した際に近視用メガネをかけており、「四つ目の怪物だ」と信長一同が大変驚いたという記録が残っています。
当時のメガネは手持ち式でしたが、17世紀になると左右のレンズについた紐を耳にかけるタイプが誕生します。しかし鼻の低い東洋人ではレンズにまつげがついてしまうため、鼻あて付きのメガネが日本で開発されました。江戸時代半ばごろには民間でも需要が増し、眼鏡店も建つようになります。
ちなみに現在メガネ生産で有名な福井県鯖江市は、雪深い冬の間の農民の副業として1905年頃からメガネづくりを開始し、戦後メガネの需要拡大に伴ってさらに生産を拡大し現在では日本製メガネフレームのおよそ95%を担うまでになりました。
おわりに
いかがだったでしょうか?
実は現在日本人のおよそ7割が(度ありの)メガネ使用者とされており、メガネはまさに私たちの生活に欠かせないものとなりつつあります。
視力矯正の他にもファッションアイテムやブルーライトカットなど用途が多様化していく中、改めてその歴史に目を向けてみるのも面白いかもしれません。
ありがとうございました。

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