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ハイストクイズ#6 シェイクスピア編

ハイストクイズ#6 シェイクスピア編

投稿日: 2025年06月16日
最終更新日: 2025年06月16日
かまだかまだ

ハイストクイズ#6

シェイクスピア

劇作家としてヴェニスの商人ロミオとジュリエットなど、いくつもの名作を残しているシェイクスピア。実は四大悲劇のうちの一つである「オセロ」はボードゲームの「オセロ」の語源となったといわれているのですが、その理由は次のうちどれでしょう?

A:敵味方が頻繁に入れ替わる展開のため

B:黒人・白人間の戦争を題材としているため

C:戦局の優勢・劣勢が目まぐるしく変化するため

下で解答・解説を表示します。















解答・解説

正解は、Aの「敵味方が頻繁に入れ替わる展開のため」でした!

ヴェニス政府に仕えるムーア人戦士のオセロは、議官ブラバンショーの家に出入りするうちにその娘であるデズデモーナと恋に落ちます。

そのころ、ロダリーゴー片想いしていたデズデモーナをオセロに取られたことを嘆いており、旗手イアーゴーはオセロの副官として推されながら最終的にキャシオーにその座を取られ、オセロの忠実な部下のフリをしながらオセロとキャシオ―に復讐をしようと企てていました。

まず二人はブラバンショーの家に出向き、オセロがデズデモーナをたぶらかしていると報告します。激怒したブラバンショーはオセローを問い詰め投獄しようとしますが、オセロとデズデモーナは真実の愛を証明し難を逃れます。

また、当時トルコ軍が迫ってきており、オセロらはそれを迎え撃つべくキプロス島に派遣されます。

しかしトルコ軍は大波で壊滅し、ほぼ何もせずにヴェニス軍は勝利をおさめます。その祝勝会の場でイアーゴーは下戸のキャシオ―に酒を大量に飲ませ、さらにロダリーゴーをけしかけ挑発させます。

挑発に乗ってしまったキャシオ―はロダリーゴーに切りかかり、さらに仲裁に入ったキプロス島総督に重傷を負わせてしまい、失脚。イアーゴーは落ち込むキャシオ―に近づき、オセロの妻であるデズデモーナに復職を頼んでみるよう持ち掛けます。

そしていざキャシオ―がデズデモーナに頼み込みに行くとイアーゴーは「キャシオ―とデズデモーナが会っていた」とオセロに報告。オセロはイアーゴーを信用し、逆に妻に対しては疑心暗鬼になっていきます。

さらにイアーゴーは妻のエミリアを使ってデズデモーナのハンカチを回収し、キャシオーの部屋に落としたうえで「キャシオ―がデズデモーナのハンカチを使っているのを見た」と報告します。

その後もキャシオ―とデズデモーナがつながっている証拠をでっちあげて提示していくと、ついにオセロは嫉妬に狂い、イアーゴーにキャシオ―を殺すよう命じ、自らもデズデモーナを殺そうと動き始めます。

キャシオ―が負傷した、という報告を聞いたオセロはイアーゴーの忠誠心を感じ、自らもデズデモーナを呼び出し絞め殺してしまいます。

その後エミリアによってすべてがイアーゴーの計略だったと気づかされたオセロはひどく怒り悲しみ、自らの喉元を刺して自害します。

このように裏切りや奸計などにより疑心暗鬼、バッドエンドへと向かってく様子から「オセロ」は「ハムレット」「マクベス」「リア王」と並び四大悲劇に数えられています。

おわりに

いかがだったでしょうか?

ちなみにボードゲームとしてのオセロは終戦直後、当時中学生の長谷川五郎によって考案されました。最初は碁石で相手の石を挟んで色を変えるというもので、「オセロ」という名前はその父親の長谷川四郎が「黒人のオセロと白人のデズデモーナを中心に敵味方が入れ替わる様子が似ている」と名づけられました。

よく混同されるリバーシは19世紀後半にイギリスで考案されました。厳密にはルールの違いが多少あるのですが基本はオセロのルールが適用されることが多く、「オセロ」が商標である一方でリバーシはゲームの形態を指すという違いが主だそうです。

ボードゲームをやる際にもその由来を考えてみるとまた感じ方が変わるかもしれません。

ありがとうございました。


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この記事を書いた人

かまだ
かまだ

「放課後のハイスト」編集担当。専攻は心理学です。

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