放課後のハイスト
ジャカルタのMRTとWHOOSHに乗ってみた

ジャカルタのMRTとWHOOSHに乗ってみた

投稿日: 2025年06月26日
最終更新日: 2025年06月26日
ノーサイドくらはしノーサイドくらはし

はじめに

みなさん、最近はだいぶ気温が上がってきましたが、暑熱順化は順調に進んでいますでしょうか。私はと言いますとインドネシアに住んでいる家族に会うために一足早く暑さに馴染んできました。そこで以前ホーチミンで鉄道に乗った記事を書きましたが、今回も同じようにジャカルタ(インドネシアの首都)でもいろいろな鉄道に乗ってみました。

ジャカルタのMRTとは

ジャカルタのMRTはジャカルタで運行されている都市鉄道のうち一部のものを指します。いわゆる地下鉄のようなものですが、地上(高架)を走る区間もあります。2019年に15.7kmの区間で開業を開始しましたが、路線網はまだまだ拡大途中です。ちなみにジャカルタにはMRT以外の鉄道路線も多く存在します。
そしてこれはホーチミンの鉄道と一緒ですが、ジャカルタのMRTも日本の多くの企業が協力して開発しています。

MRTに乗ってみた

駅に到着したらまず乗車券を買います。といっても乗車券だけで買うことができず、窓口でICカードを買わなければなりません。
そして、改札を通る時は隣駅まで乗りたかったとしても一番遠い駅までいける金額がICカードに残っていないと改札を通れないので注意が必要です。また、カードのチャージも種類によってできる場所が違うらしいです。

ちなみに全線乗車しても14000ルピア(約140円)ので安めの値段設定です。

MRTの券売機、この駅にあった唯一の券売機だったが、故障中で使えなかった(もしかしたら乗車券だけで買えるかも)

以上のこともあって駅に着いてから改札に入るのに30分を要しましたが、無事入れたら乗車までは迷うことはありませんでした。
ちなみに改札を通るときは軽く荷物検査をします。荷物検査といってもインドネシアでは大型の商業施設やスーパーに入る時も検査はするので地元の人にとってはこれが日常らしいです。

駅にはホームドアが完備されている

いざ電車が到着すると日本の電車に酷似していることに驚きました。夕方頃の時間帯に乗車しましたが、通勤客らしき人が多く、混雑していました。

MRTの車両、日本の電車(特に東急の2020系)にそっくり

乗車していて一つ気づいたことがありました。それは駅名にスポンサーがついていることです。分かりやすく例えると「渋谷駅」が「渋谷ハイスト駅」になっているといった感じでしょうか。さらに、スナヤン・マスターカード駅は車内アナウンスの度にマスターカードの決済音が流れていました。よく考えてみるとたしかにこれならかなり知名度が上がりそうです。

近郊電車に乗ってみた

ジャカルタの鉄道はMRT以外にも近郊電車やLRTなどがあります。そして後ほど紹介しますが、WHOOSHという高速鉄道もあるのでせっかくならということで乗りに行きました。

近郊電車やLRTも含めたジャカルタの交通網、まだ発展途上

WHOOSHの出発駅まで行くのに近郊鉄道に乗りましたが、なんとかつて日本で活躍していた車両が走っていました。

近郊電車、東京メトロ(営団)の6000系がそのまま使われている。

ジャカルタの近郊電車、JR(国鉄)のE205系がそのまま使われている。

塗装こそ変わっていますが、注意書きにはまだ日本語が残っており懐かしさを感じます。残念ながら、これらの車両は順次インドネシアの国産車両に置き換わるらしいので、日本の車両に乗りたいのであれば今のうちです。

車体番号が残っている

しかしいざ乗ってみるとMRTの時とはかなり雰囲気が違いました。近郊電車が走っている地域がMRTとは異なるためでしょうか。また、改札での荷物検査がないからか警察が車内を歩き回っています。理由はよく分かりませんが、MRTの方が治安良さげでした。

WHOOSHとは

近郊電車の紹介をちょっとしたところで本記事のもう一つの目玉であるWHOOSHを紹介します。WHOOSHとはジャカルタとバンドン(インドネシア第3の都市)を結ぶインドネシアの高速鉄道のことです。実は東南アジア、そして南半球最初の高速鉄道です。営業距離は143kmと短く、最高速度も350kmなので45分ほどで走破できてしまいます。

Whooshの車両

WHOOSHに乗ってみた

WHOOSHは高速鉄道ということもあって乗車券をネット上で買うことができます。駅で買うこともできますが、現地で乗車前に迷うよりも早くて楽なのでこの方法がおすすめです。ちなみに端から端まで乗っても225,000ルピア(2250円)で乗車できます。電車の出発時間の10分前を過ぎると改札を通ることができなくなります。それまでに荷物検査も終えてなければならないので時間には気をつけましょう。

乗車して出発するとやがて車両の前方の電光掲示板に走行速度がリアルタイムで表示されます。中国の技術を取り入れているということもあって新幹線よりも速い速度で走ります。

走行速度がリアルタイムで電光掲示板に表示される。この日の最高速度は341km/hだった。

全長143kmで駅数は4つなのであっという間に終点に到着してしまいます。

Whooshの終点のTegalluar Summarecon駅

バンドンは大都市ですが、郊外に作られたとあって田園風景が広がります。ちなみに終点のTegalluar Summarecon駅は他の公共交通機関とは一切接続していないのでバンドンの中心へ行くにはここからタクシーに乗るか一つ手前のPadalarang駅から近郊電車に乗ることになります。

終点のTegalluar Summarecon駅の前から見える景色。田んぼが一面に広がる。農学部生として興奮せざるを得ない。

電車好きな自分としては片道45分では少し物足りなかったので、これからの延伸に期待です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。渋滞が世界最悪とも言われるジャカルタの鉄道について紹介してみました。もし気に入っていただけたらいいねボタンを押していただけたら喜びます。みなさんもジャカルタで時間をしっかり管理して移動したい時はぜひ定時性に優れる鉄道を使ってください!


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