
【全国隠れ史跡探訪】弁慶の足跡@福山
こんにちは!ライターのかまだです。
先日、所用で広島県福山市に行ってきました!
某地図アプリを眺めていると、海沿いの方に何やら「弁慶の足跡」なるものを発見。
パンフレットにもなかなか載らないような場所なので、面白そうだと思って行ってみることにしました。
せっかくなので、こういった「まだあまり全国的には知られていない史跡」や「旅先で偶然出会った史跡」を訪れる企画を【全国隠れ史跡探訪】として、今後不定期で更新できたらと思っています。
それでは記念すべき第1弾、どうぞ!
弁慶の足跡
行き方
福山駅からバスで河口大橋(そこから徒歩約20分)か徒歩(100分程度)で行けます。
おすすめは徒歩で、芦田川沿いを下っていくルートはかなり景色もきれいで徐々に潮の香りが混ざってくる様子も含め五感で楽しめると思います。
弁慶の足跡自体は河口大橋を過ぎたほぼ海のような場所に位置しています。対岸の山を越えた浜沿いには観光名所である鞆の浦(とものうら)があり、そちらもぜひ行きたいですね。
由来・歴史
福山市にある弁慶の足跡は、源平の戦いで逃げる平氏を追って弁慶がこの地に来て、対岸の竹ヶ端から箕島(みのしま)へ一足で跳び渡った際に岩についたとされる足跡です。
足跡の高さは1m10cmほどで、弁慶がどれほど大男だったかが見て取れます。(そもそも岩の塊に21cmもめり込むなんて相当なのですが)
ちなみに跳んだ距離はおよそ500m。走り幅跳びの世界記録(2025年9月現在)はアメリカのパウエル選手による8m95なので、弁慶はそのおよそ56倍の距離を跳んでいることになります。圧倒的ですね。人間をやめているといっても過言ではありません。
全国の「弁慶の足跡」
そんな「弁慶の足跡」ですが、調べてみると全国にいくつかその名を冠した史跡がありました。
・兵庫県三木市
こちらがおそらく検索して上に出てくる方の「弁慶の足跡」。
美嚢川(みのうがわ)に近い田の畦道の巨石に残された足跡のようなくぼみ。
三草山の戦いで敗れた平氏が一の谷へ逃げるところを源義経の軍が追った際にできたものとされています。
・茨城県境町
義経一行が頼朝から追われる身となり逃げる道中、腹痛に苦しむ老人を助けたお礼に不思議な笛をもらったといいます。
頼朝軍に追い詰められた際にその笛を吹くと、弁慶の体が巨大化し、一跳びで追っ手から逃げられたといいます。
境町の大照院の池跡がその足跡だとされています。
・岩手県気仙郡
さらに追われる義経軍が、平泉を脱出しさらに北上した「義経北行ルート」の道中。
五葉川を渡ろうとした弁慶がつけたものとされており、その足跡の高さは約1m50cm。
現在の上有住、葉山めがね橋付近にあります。
おわりに
源義経と弁慶の足取りに触れることができる「弁慶の足跡」。
今回紹介した場所以外でも、義経軍が平氏を討伐する際に通ったルートや頼朝から追われる身となった際に通ったルートなどを探すとまた新たな足跡が見つかるかもしれません。
余談ですが、福山といえばもちろん福山城も訪れています。後日そちらも記事にしたいと思いますのであわせてご覧ください。
ありがとうございました。

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