
ホーチミンメトロに乗ってみた
はじめに
2024年12月末に開通したホーチミンの鉄道に乗る機会があったので端から端まで乗ってみました。ちなみに私が乗ったのは2月の中旬ということで開通から2ヶ月も経っていませんでした。そんなわけでみなさんがこの地下鉄を乗る時は仕様が変わっている可能性があるので注意してください。
ホーチミンメトロとは
ホーチミンメトロはベトナムのホーチミン市で運行される都市鉄道のことです。昨年末に初めてとなる1号線が19.7kmの区間で営業を開始しました。これから数十年かけて路線網を拡大していく予定です。
そしてなんと、この計画にはJICAの協力のもと、多くの日本の企業が参画しています。駅も車両も細部まで日本を感じることができます。
乗ってみた
駅の改札まで
始発駅であるBen Thanh(ベンタン)駅は有名な観光地であるBen Thanh(ベンタン)市場の近くにあります。ここを訪れる日本人も多く、中を歩いているだけで多くの日本人を見かけますし、店員さんも日本人が多いことを知って勉強したのかみんな日本語で客引きをしてきます。不思議に思うかもしれませんが、日本人というのは海外に行くと見た目ですぐわかってしまうものです。
そんなベンタン市場を南側から出ると大通りを挟んだ反対側に地下鉄の入り口があります。入り口の上にはM字型のロゴが書いてあるのでそれが目印になります。
既に日本っぽいと思ったかもしれませんが、階段を下まで降りたらびっくり、出口の看板が日本の地下鉄とそっくり!ベトナム語の部分が日本語になったら区別つきません。
しばらく歩くと券売機やら窓口やら改札やらが見えてきます。
2025年2月現在交通系ICカードはまだ導入されていなく(計画はある)、マスターカードを持っていればそれを直接使うことができるのですが、あいにく持っていなかったので切符を買うことにしました。
ここで注意しなければならないのはまだ券売機は使えないということです。モノは立派にあるのですが、画面は真っ黒いままでまだ使うことができません。
ちなみに券売機の上には路線図がありますが、実際に開通しているのは青色になっている部分だけです。壮大な計画が窺えます。
では、どこで切符を買うのかというと窓口で買います。
この駅付近が栄えているというのと窓口が一つしか開いていないということもあり、この日は長い列ができていました。思ったより時間はかからず、この長さでも待ち時間は10分ほどでした。駅の名前を言って料金を払うだけなのでとても簡単でした。料金は隣駅までであれば7000ドン(40円ほど、安い!)です。切符はレシートのような紙にQRコードが書かれたものでした。このカードを改札で機械に読み取らせて改札を通ります。
写真には日本にあるのと同じような改札機がありますが、先ほども書いた通りまだ交通系ICカードは実装されていないので使うことができません。
改札の手前にある読み取り機械でマスターカードまたはQRコードを読み取らせることで改札が連動して開きます。
電車に乗ります
さあ、改札を通って階段を降りればそこはホームです。混雑していますが、みなさん整列乗車をしています。
土曜の夕方だったからでしょうか、乗ったら大混雑でした。日本の通勤電車と同じくらいの混雑具合でした。ただ、日本の通勤電車と違うところは乗客がみんな楽しそうにおしゃべりをしていました。新しくできた地下鉄に乗れて皆さんテンションが上がっているようです。小さい子供は大はしゃぎ。実際に駅構内も電車内もあらゆるところでみなさん記念写真を撮っていました。
3駅くらい乗るとすぐ地上に出て高架を走り始めました。
5駅目以降たくさんの人が電車を降りていき、空いていきました。空いていくと段々車両の内装が見えていくわけですが、こちらも作りが日本のものとほとんど同じです。それもそのはず、あとで調べてみたところ日立製作所が製造した車両でした。一つ日本と違うところがあるとしたら座席がプラスチックで固いということくらいです。掃除のしやすさが関係していると考えられます。
この写真でも奥の方で記念撮影している様子が窺えます。
ベンタン駅ではホームドアが天井まであったので電車の顔がよく見えませんでしたが、終点のSuoi Tien Terminal(スオイティエンターミナル駅)では電車の顔が半分くらい見えました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。これからの成長がとっても楽しみなホーチミンメトロの様子をお届けしました。もし気に入っていただけたらいいねボタンを押していただけたら喜びます。それ以上にみなさんがこれを読んで乗りに行ってくださったらもっと喜びます!
みなさんもホーチミンを訪れた際にはぜひこのメトロに乗ってみてください!

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