ハイスト謎#4 名前の由来?
ハイスト謎#4
それでは本日の1問です。
難易度:☆☆
自力で解きたい方はスクロールをしないようお願いします。下でヒント、さらに下で解答・解説を表示します。
どうしても行き詰まってしまった場合は教科書や資料集、ネットなどに頼っても大丈夫です。
ヒント:文章が言及しているのは紫の上のことですが...?
解答・解説
まずは素直に文章を読むと、光源氏の最愛の人物といえばもちろん「紫の上」ですよね。
なので文章の紫の上を読むと、
このように「私のおばは誰」という問題文が出てくるので、紫の上の叔母である「藤壺」がこの問題の答えということになります。
藤壺(藤壺の宮)は桐壺更衣(光源氏の母)と瓜二つの人物で、桐壺更衣の亡き後入内し帝から大変な寵愛を受けるようになりました。そして彼女こそが光源氏の初恋の人物でもあります。
藤壺が病で実家療養していると、光源氏はそこに侵入し、(中略)彼女を懐妊させます。自分の子だと思っている帝は大変喜びますが藤壺は気が気でなく、(中略)最終的には出家してしまいました。
一方の紫の上ですが、光源氏との出会いは10歳ごろ(当時光源氏18歳)で、藤壺にそっくりだったことから光源氏に見初められます。そりゃ姪なんですから似ているのは当然です。
ぜひ育てて自分の妻にしたいと考えた光源氏は彼女との絆を深めつつ成長を待ち、いい感じのタイミングで結婚・契りを結びます。紫の上としては信頼していた人の変貌にショックを受け、しばらくの間ふさぎ込んでしまいました。やっぱりどの時代も不同意は良くないですね。
そんな紫の上でしたが徐々に生活にも慣れ、光源氏の妻としての自覚を持つようになります。その後もそばで光源氏を支え続けた彼女ですが、光源氏の左遷(後に復帰)や度重なる浮気など様々な試練に悩まされ、43歳の若さで亡くなります。最後まで光源氏を想い振り回された彼女の人生の幕は、あまりにも早く閉じてしまいました。
このような生涯を送った紫の上は、源氏物語の女性版主人公として多くの支持を集めています。それこそ源氏物語の作者紫式部の「紫」は「紫の上」からとられたとする説が有力で、そこからも源氏物語と紫の上の人気が見て取れます。
おわりに
いかがだったでしょうか?
盛大に源氏物語のネタバレをしていますが、原作ではさらに光源氏のクズっぷりが見られるので興味が湧いた方はぜひ一度原作の方も読んでみてください。
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