放課後のハイスト
帰国子女による英語勉強のすすめ

帰国子女による英語勉強のすすめ

投稿日: 2025年01月23日
最終更新日: 2025年01月23日
かまだかまだ

はじめに


みなさん、英語は得意ですか?

きっと「苦手」「嫌い」と答える人が多いでしょう。受験で散々苦しめられた思い出がある人もいるのではないでしょうか。

逆に考えると、英語ができるだけであの苦しみも勉強時間も必要ないことになります。

英語に苦しんでいるそこのあなた。騙されたつもりで一度読んでみませんか?

筆者について

ここで一応この記事を書いている人がどんな人なのか書いておこうと思います。

・海外経験3年(小1~小3)
・共通テスト英語満点
・東大模試英語103点

滞在期間でいえば帰国子女の中では底辺の方ですが、ある程度の英語能力は有しているといった感じです。

帰国子女との違い

帰国子女って英語できてずるいな、なんて思っていませんか?でも考えてみてください。彼らだって最初は話せなかったはずです。ではなぜ話せるようになったのか?簡単に言うと2つの理由があると思います。

・強制的に英語しか話せない環境
・正しさにとらわれない

では、1つずつ解説していきます。

強制的に英語しか話せない環境

正直、 これがほぼすべてだと思います。何か話さないと理解されないのだから話すしかないですし、周りも英語しか話さない環境なので自然と耳も育ちます。

あの大谷翔平だってアメリカに渡って今では普通に英語しゃべってますもんね。

正しさにとらわれない

日本で英語を学ぼうと思うと、まず英文法の勉強から入りますよね。確かに正しい文法を学ぶことは大事なことではあるのですが、正しさにとらわれてしまうという欠点があります。言語なんて結局伝わればいいのです。

考えてみてください。あなたのクラスに海外から転校生が来たとします。そして、彼は自己紹介でこう言います。

「ナマエ...ワタシ、ジョンデス。サッカー...ヲ...スキデス」

どうですか?「日本語の文法が不十分だ、やり直し」なんて思いますか?確かに文法は不十分ですが、伝えたいことは伝わりますし、むしろ「日本語上手い、すごい」という反応になるのではないでしょうか?

こちらが英語を話すときも同様です。まずは話さないと何も始まりません。上で登場させたジョンも、おそらく友人に恵まれ日本語能力を向上させることでしょう。言語に触れている時間が長くなれば勝手に文法は入ってきます。

ただ、文法に無頓着すぎて帰国子女ほど日本の学校の英語テストの成績が低くなってしまうジレンマはあるのですが。

かくいう私も帰国子女ですが、高校時代の英語文法系の試験の成績は60点程度でした。だって知らないもん。

今からできる勉強法

では、日本にいたまま英語能力を向上させるにはどうすればいいのでしょうか?ここでは例として2つを紹介します。

読書


1つめは読書です。

まずは絵本でいいので、1ページごとに音読→日本語で要約を繰り返してください。直訳する必要はありません。「ここではこういうことが言いたい」という意訳ができれば問題ありません。

途中で分からない単語があったら辞書などで調べてください。単語帳なんていつ使うかわからない単語をむやみやたらに覚える必要はありません。文章とセットで理解することで文脈判断の能力も育ちます。

さらに、英語の文章に触れることで英語特有の表現を覚えることにもつながります。実際の会話には劣りますが、生きた英語を学ぶ場としても読書は有効です。

海外映画を英語字幕で見る


他にもおすすめの方法としては、海外映画を英語字幕で見るという方法があります。

せっかくの海外映画を、日本語字幕、ましてや吹き替えで見ていませんか?映画に限らず、そもそも作品というものは作られた土地の言語で鑑賞するのが最も効果的です。原作者が伝えたかった微妙なニュアンスや言語に宿る雰囲気などは翻訳を重ねると薄れてしまいます。私は以前川端康成の「雪国」の英語版を読んだことがあるのですが、「英語の読み物」としてはかなり読みづらく、日本的表現を英語で行うことの難しさを痛感しました。

そんな話は置いておいて、映画の利点は、映像が流れているのでストーリーが理解しやすい点です。さらに、映像の中では実際に会話が行われているので、字幕と合わせればどのような口で発音が行われているかまで理解することができます。

もちろんそこまで意識して見ろとは言いませんが、例えば名シーンのセリフを自分で再現してみるとき、自然とキャラの表情や口の形が思い出されることでより自然に近い形の英語が学べるのではないでしょうか。

さらに映画は会話メインの媒体なので、スラングなど辞書には載っていない言葉を学ぶことも可能です。まずはストーリーを知っている作品から視聴してみて、徐々にチャレンジしてみるといいと思います。

その他

ここで挙げた2つの方法は実際に私が実践していた方法で、特に読書に関しては中高時代もずっと続けていました。

もちろん学校で英語を話す環境があったことも大きいとは思いますが、この読書の習慣が海外時代から英語力を落とさずに(なんなら向上させて)いられた大きな要因の1つとなっていたと感じています。

このようにインプットの方法はいろいろありますが、実際に英語を使う上で大事なのはアウトプットです。
そのためにも、とにかく話す、書く機会を設けることが大切です。外国人の道案内をしてみたり、海外の友人にメールを書いてみるのもいいでしょう。私の友人は「独り言を英語で言うようにした」なんてことを言っていました。

上でも述べましたが、英語がいくら拙くても問題ありません。伝わればいいですし、仮に伝わりきらなくても会話の中で人は成長していくものです。アウトプットの機会はたくさん設けましょう。

おわりに

いかがでしたか?私がこの方法を家族や友人に提案すると大体スルーされてしまうので、実際に試してくれる方を募集しています。また、「自分はこういう勉強法がいいと思う」という案があったらぜひ教えてください。

ありがとうございました。


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この記事を書いた人

かまだ
かまだ

「放課後のハイスト」編集担当。専攻は心理学です。

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