ハイスト謎#1 栄華を極めし者?
はじめに
こんにちは。「放課後のハイスト」編集担当のかまだです。ハイストではメンバーがそれぞれの知識・経験を総動員し、面白い記事を書こうと日々奮闘しています。
一方で、伝えたいことが多すぎて情報量が多くなってしまうこともしばしば。
そこで、いろんな記事を読む間の休憩所として、謎解きを設置することにしました。
歴史に軽く触れたい人から謎解き好きな人まで、幅広い方に楽しんでいただけるような謎を作っていきます。よろしくおねがいします。
ハイスト謎 #1
それではさっそく本日の1問です。
難易度:☆
自力で解きたい方はスクロールをしないようお願いします。下で解答、解説を表示します。
解答・解説
まず、迷路の正しいルートをたどると以下のようになります。
通った文字を順番に読むと、「さんかくよめ」、つまり「三角読め」となりなす。
これに従って三角で囲まれた文字を上から読むと、
このように「このよをばだれのく」、つまり「『この世をば』誰の句」という問題文が出現します。
「この世をば」とは「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という句の初句であり、この句を詠んだ藤原道長がこの謎の答えということになります。
道長といえば、摂関政治の全盛を築いた人物として知られています。摂関政治とは天皇が幼い時は摂政、成人してからは関白として天皇に代わって政治の実権を握る政治体制のことで、道長は娘(彰子、妍子、威子)を次々と天皇(一条天皇、三条天皇、後一条天皇)に嫁がせることで外戚となり、天皇数世代に渡り絶対的な権力を持つ立場を手に入れました。
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
の句は、威子が後一条天皇の中宮となった際に詠まれた句で、
「この世は私のためにあるようなものだ 満月のように何も足りないものはない」
とまさに栄華を極めた者の一句といえるでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか?これからもこのような謎を定期的に投稿していきたいと思います。
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